オーディオインターフェイスとDiscordの相性悪い問題:仮想ミキサーを挟もう
上記見出しの通りです。オーディオインターフェイスとマイクを使ってDiscordを利用したところ、こちらの入力音声が途切れて伝わる問題にハマったので解決法をメモしておきます。
環境
- PC: MacBook Pro (16-inch, 2019)
- OS: MacOS (Big Sur)
- 使用アプリ: Discord
- オーディオインターフェイス: UR44 (Steinberg)
発生した問題
Discordで音声チャット使用時、こちらの音声が1秒に1回ペースで途切れた。
「あーーーーー」と発声しているときに入力は「あ ー ー」となる感じ。
問題発生時の設定は、Discord設定の入力デバイスは"Steinberg UR44"(オーディオインターフェイス)にし、UR44にはimput 1 端子にコンデンサーマイクを接続していた。つまり、音声は
(声)→ コンデンサーマイク → オーディオインターフェイス → Discord入力
のような流れに従い入力されていた。
また、同様の入力方法・経路による別ソフトの音声録音には問題なし。SkypeやGarageBand(DAW)等で実験したが問題はなかった。よってマイクやオーディオインターフェイスの不具合ではなかった。
Discordのノイズ抑制、エコー除去、入力感度の自動調整というような、音声にノイズが交じる・途切れる場合に一般的とされる解決方法を一通り試したが、効果的ではなかった。
解決方法
LadioCast(仮想ミキサー)とBlackHole(仮想音声入出力デバイス)を導入し、DiscordとUR44の間に噛ませる。導入方法については他ブログで沢山説明されているので割愛。
LadioCastの設定。入力1を"Steinberg UR44"に設定し、”メイン”に出力するようチェックを入れる。出力メインは"BlackHole 16ch"に設定。2chでも問題はないと思われる(試してません)。
Discordの入力デバイスは"BlackHole 16ch"に設定する。これで、音声入力の流れは
(声)→ コンデンサーマイク → オーディオインターフェイス → LadioCast → BlackHole → Discord入力
となり、オーディオインターフェイスとDiscordが直接接続しないように設定された。
原因?
正直具体的なバグやエラーが観測できたわけではなく、よーわからん。ググっていたら「Discordとオーディオインターフェイスの相性は悪い(仕方ない)」とか「Mac版Discordには”オーディオのサブシステム”という設定項目が無くなり不具合が出るようになった」とかあった。これもよーわからんけど、運や相性が悪かったっぽいですね。
とりあえず、こいつら相性が悪いなら少し引き離してあげればよくね?的な発想でしたが、私の場合これで解決できました。とはいえ似たような問題すべてに効果的かは全く自信がありません。もしかしたら上手くいくかも?程度の気持ちでお試しください。
補足
長々と音声テストをしていましたが、Discordの「音声・ビデオ」設定画面のマイクテスト機能を使用した際、マイク入力方法に関わらず音声が途切れる問題がありました。
具体的には、マイクテスト機能を使用していない際は入力感度のバーが安定するのに対し、マイクテスト機能使用時には入力を示す灰色のバーが左右に大きく触れていました。この問題が併発している場合、オーディオインターフェイスとの相性による途切れと、マイクテスト機能による途切れとで2つの原因が混在する状況になっているので注意が必要です。
この場合、(アプリ版をメインで使っているなら)ブラウザでサブアカウントのDiscordを開き、メインのアカウントと通話を繋ぐことで、マイクテストを使わずに適切に実験ができます。
ただし、この実験時の設定には注意が必要で(間違えるとエコーがかかります)、メインからは入力だけ、サブからは出力だけをするよう設定するとよいでしょう。
例えば、メインアカウントは
など。
もちろん、ちゃんと友達がいる人は友達に実験に付き合ってもらうのが一番手っ取り早いです。お察しください。